海外でなくても「留学体験」が
高校生や大学生などで留学をしたいけれども、家庭の事情や資金の面で都合が付かない、という場合もあるでしょう。また、社会人で仕事があったり、配偶者や子供などの家族がいる場合には、長期間留学するにはハードルが高いこともあります。
そういった場合には、日本に居ながらにして留学に準じた体験が出来る方法を模索するという選択肢もあります。
日本国内には、英語だけで講義を行う大学や学科もありますので、大学を受験する年齢で留学をしたいが家庭事情などの制約があるので日本で留学に似た経験をしたいという場合には、こうした大学に出願してみるという手もあります。また、こうした大学の中には、コミュニティカレッジなどを夜間に開催していて、外国人講師が講座運営をしている場合もあります。日本語を使わない時間という意味では、大人が手軽に留学に準じた体験をするのにも適しています。
また、高校生以下の学生など、大学入学以前の年齢の場合にはインターナショナルスクールに通うという選択肢もあります。インターナショナルスクールは、日本人でも一定の基準を満たせば入学出来るところがありますし、学校内では日本に在住する外国人家庭の子供が多く、まさに日本に居ながらにして留学に似た体験が出来ます。
さらに、大人の場合では、外国語のみで運営しているスクールなどの利用も考えられますし、外国人留学生などを積極的に受け入れている賃貸住宅も、都心を中心に存在します。こういった施設では、外国人の割合が高いことから、必然的に英語でのコミュニケーションを取りますし、留学に似た体験をすることが出来ます。
また、観光地には、外国人観光客を主要な顧客層としたドミトリーや宿泊施設などもあります。ドミトリーなどですと、キッチンなどは共用になることが多く、外国語が飛び交う状況になります。こうした所に滞在したり、場合によってはアルバイトなどをしてみると、留学に準じた体験が出来ることがあります。
以上は、主に都心部での例ですが、地方でもインターネットが発達した現代では、ネット上のオンライン会話やチャットなどを通じて留学に準じた体験をすることも可能です。また、旅行者が無料で互いに民泊を提供するサイトなどもあり、日本に観光で滞在する外国人に自宅の一室を提供するといった方法も考えられます。この場合は、講義などは期待出来ませんが、海外で学ぶ際に必然的に経験する外国人との共同生活は体験することが出来ます。 このように、日本でも体験出来る方法は幾つもあります。